脂肪肝と鍼灸
脂肪肝も血液検査の数値が高くならないと、あまり薬も出ずに「運動してやせましょう」という指導だけで経過してゆくことが多いですが、生活指導だけの方が、変に薬漬けにされるよりは良心的かもしれません。そうとは言っても運動だけで改善させるにはなかなか大変な事です。
今回の例もそんな方で、脂肪肝の他に高尿酸血症(痛風)もあります。飲んでいる薬はアロプリノールのみで、この薬は尿酸の生成を抑えることによって、血液中の尿酸の量を低下させますので、痛風発作は起きなくなりますが、高尿酸血症自体はなかなか改善しません。
このような経過の場合、診察は3ヶ月に1回くらいですから運動の持続も気力が萎えます。そこで鍼灸でもしてみてはという事になりました。
今回も七星鍼法での本治法と臓器の炎症を沈めるツボを使いました。詳しくは新城先生の本を読んで下さいね。七星鍼法での本治法には、腹部(任脈)と背部(督脉および膀胱経の腧穴)も七星配当で使っています。
結果は以下の通りです。
最初の10/14は治療前の状態で、3回目の4/12の2週前から1週間1回の間隔で治療しています。この間忙しく運動もあまりやっている時間はなかったそうです。
鍼灸はプラセボに過ぎないという意見もありますが、100歩譲ってプラセボでもいいじゃんと思いました。