墨荘堂ブログ

西洋医学全般のセカンドオピニオンとして立脚する「和方鍼灸」を追求する関墨荘堂鍼灸治療院のブログです。
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和法鍼灸 関 墨荘堂
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局所陰圧閉鎖療法と細絡刺絡
少し前の新聞に糖尿病の合併症による足の皮膚の潰瘍や重傷の床ずれを治す「局所陰圧閉鎖療法」に健康保険が適用されるようになったことが紹介されていました。

この「局所陰圧閉鎖療法」というのは、傷口をスポンジ状のフォーム材と接着フィルムで密閉し、フィルムに小さな穴をあけ、そこを細いチューブでコンピューター内蔵のポンプに繋いで、傷に溜まった浸出物や老廃物を吸引・除去する方法です。

なんだかとても新しい治療法のように紹介されていましたが、日本独自の細絡刺絡でも昔から全く同じことがやられてきたことは、やはり知られていないのだなあと思いました。

記事の中では心筋梗塞の手術を受けた患者さんが胸の奥の骨が見える位傷口が開いたままになってしまい、「閉鎖療法」で2週間で傷口が閉じたことが書かれていましたが、私も同じ様な経験を細絡刺絡で経験したことがあります。

患者は私の父親で、糖尿病による足の甲の潰瘍がひどくなり、甲の肉がえぐれて骨が見える程になったのですが、傷の周囲の細絡からほぼ毎日細絡刺絡をしていたところ、2週間程で傷口がふさがり、肉が再生されてきました。

この後本体の糖尿病は治りませんでしたが、亡くなるまで足を切断することはありませんでした。おそらく潰瘍を放置していたら、足を切断することになったと思っています。

前述の記事では閉鎖療法の正式承認がアメリカより10年も遅れたことが問題だと指摘していましたが、高度な機械を使わずとも同じことが出来る伝統医学に、目を向けることも時には必要なのではないでしょうか?
コメント
from: おいら   2010/12/22 9:01 PM
刺絡でドレナージとは!

このエントリはものすごく意義深いものだと思います

ネットはまだまだ黎明期ですが、こういうすごい情報がこれからどんどん世に出るようになってきて、鍼灸のみならず現在主流の西洋医学までも、どんどん新しい展開を見せるに違いないと、おいらは勝手に踏んでいますっす!
from: 墨荘堂主人   2010/12/22 9:30 PM
おいら様、いつもどうも。

同じようなことが、救急の脳障害に用いられる「脳低温療法」にも言えます。「脳低温療法」にも体温を低温で維持する高度な機器が必要ですが、刺絡ならそんな物は必要なく、10分もあれば終わります。

どちらの方がコストがかからないか、小学生でも判りますよね。
from: おいら   2010/12/22 9:50 PM
なんと脳低温療法にもですか!

確か日大で始められたものだと記憶しておりますっす

また今度、機序をおしえてください

東洋医学は数千年来の臨床経験のかたまりですから、学問としての医学とはまったく異なった大系のノウハウが出来上がっていますが、漢方を学ぶ西洋医学の医師の方は、患者さんのことを考えてくださる先生が多いですね

温故知新の精神で、西洋医学の先生方はもっと東洋医学を西洋医学の角度で研究調査すれば画期的な事実の再確認ができはずなんですが、なかなかそういう方がいらっしゃいませんです

でも墨荘堂先生のような有志がいらっしゃるので、情報のあふれている現代では、5年10年のスパンでどんどん医療の世界も変わってくると確信していますっす

ガンバルという言葉は大嫌いなんで、ガンバルことは一切せず、どうか確実にぼちぼちご活躍いただきたいと存じますっす

おいらも命を懸けて!影ながら応援させていただきますっす!(←って結局何もやらないってことでは無いです)
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