墨荘堂ブログ

西洋医学全般のセカンドオピニオンとして立脚する「和方鍼灸」を追求する関墨荘堂鍼灸治療院のブログです。
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和法鍼灸 関 墨荘堂
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小児鍼の起源
最新号の『日本医史学雑誌』(56巻3号)に「小児鍼の起源について」(長野仁、高岡裕著)が掲載されました。

日本には中国、情報経由地である朝鮮にもない独特の打鍼、管鍼、小児鍼という鍼法がありますが、これはその中でも最後まで詳細が不明だった、小児鍼の誕生と歴史的背景について論考したものです。

長野先生には「小児鍼の形成史」という論文がありましたが、前論文をさらに敷衍した内容となっています。

『日本医史学雑誌』は会員になるか図書館で見るしかないと思いますのでハードルの高い人もいるかもしれませんが、学校の教員レベルの人は必ず眼を通してもらいたいですね。

この論文のキモは「小児鍼の鍼具はオ血を刺絡するための鋒鍼が起源であり、1912年に施行された法律の影響で、現在行われているような小児按摩の方法を取り入れた摩擦による鍼法に変法した」ということでしょう。

思えば16年ほど前に大阪の谷岡賢徳先生に三稜鍼を見せて頂いたとき、「弱三、中三、強三」という表現が妙だなと思っていたのですが、これが小児鍼の最も古い形を保存していた訳なんですね。

打鍼、管鍼、小児鍼に関しては、日々情報が更新されているような状況ですから、しばらくは眼をそらせられないと思います。

この論文にも言及がありますが、薛父子と龔(キョウ)父子のサ病に関する刺絡の論考を別稿にて刺絡学会誌に投稿していただけるようなので、こちらもご期待下さい。
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