墨荘堂ブログ

西洋医学全般のセカンドオピニオンとして立脚する「和方鍼灸」を追求する関墨荘堂鍼灸治療院のブログです。
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和法鍼灸 関 墨荘堂
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漢方・鍼灸によるクローン病の治験 その1
 今回より、実際の治験での経過を述べて行こうと思います。現在もまだ完治している訳ではありませんが、かなり良いところまで来ているとは思います。患者さん自身も、最近の早期免疫抑制剤使用の風潮には疑問を感じているため、紆余曲折して来た過程を、参考のため公開する事に協力して頂ける事になりました。

この方は、コンピューター関係のエンジニアで、小学生の頃はアレルギー性皮膚炎・喘息があり、中学で一旦おさまったそうです。

元々胃腸は弱かったのが、就職してから下痢をするようになり、2007年に仕事が忙しくなると腹痛もするようになり、出勤の途中で何度か休まないと出勤できなくなったりしたそうです。この頃は他社に出向していて、宴会等も多く、食生活はかなり乱れていたそうです。

2008年8月頃に下痢頻繁のため痔瘻になり、肛門科でクローン病ではないかと言われ9月に大学病院で検査したところ、クローン病と確定しました。下痢は1日5〜6回で多い日は1日10回程。

痔瘻の悪化が嫌で2週間前から食事をせず、エレンタールで栄養を取っている状態でした。主治医からは「今度血液検査でCRPが上昇したらステロイド剤かレミケードを使用しましょう」と言われていて、この時のCRP値は2.1(正常値は1㎎/dℓ以下)でした。

10/7より週1回のペースで治療開始。

腹は心下痞鞕、腹皮拘急ひどく、診察すると腹壁がすぐ緊張し、梁門や大巨のあたりは少し押すと痛みがあり、脈は左関上が虚。背中も膈兪より下は板のようでした。

鍼は中脘、足三里、漏谷、腎兪にし、大腸兪、承山に灸頭鍼、関元、太衝、脊中、脾兪に灸をしました。また下痢がひどい場合に自宅で水分、気海、肓兪 他は関元、太谿にせんねん灸で灸をしてもらうようにしました。

4回程の治療で便が泥状となってきて、10/27の検査ではCRP値は0.3となったため、ちょっと油断してしまったようです。まあそんなに簡単に腸内が安定すれば苦労しないのですが、その後病気のため忙しくない部署にしてもらっていたのが、元の部署に戻り、数値も改善したので固形物を食べたら悪化したそうです。(CRP値は2.2)

この時の下痢は1日4〜5回でしたが、腹痛が再発し、ガスも多く、気持ちも滅入っていました。

そこで仕事をしながらの治療は環境にかなり左右されるため、師匠筋にあたる漢方専門医を紹介し、漢方薬を煎じで飲んでもらうことになりました。最初の処方は胃風湯でした。

この続きはまた次回に。

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