墨荘堂ブログ

西洋医学全般のセカンドオピニオンとして立脚する「和方鍼灸」を追求する関墨荘堂鍼灸治療院のブログです。
<< December 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
 
和法鍼灸 関 墨荘堂
RECENT COMMENT
MOBILE
qrcode
PROFILE
無料ブログ作成サービス JUGEM
 
かぜをひいたら鍼灸やりませんか?
 私がこの業界に入るきっかけは、医師に混じって台湾の先生の講座で漢方薬の勉強を始めてからですが、その頃は風邪を引きやすい体質で、西洋薬を飲んでも頭が痛いのは取れたけれど鼻が詰まってしまったり、熱は下がったけれど頭痛は残ってしまったり等とよくしていました。

漢方薬初体験の時、『傷寒論』の条文を参考にしながら葛根湯を一包飲んだところ、すごく効いてしまい、カルチャーショックを受けたのが、転機になりました。このような経験が無いと患者さん方は、漢方薬は長く飲まなければ効かないと決めてかかっていることがよくあり、とても残念なことです。

漢方薬だけではなく鍼灸治療でも同じようなことはあって、「肩こり・腰痛は鍼灸だけど、今日は風邪を引いてしまったので鍼はしません。」と言うことは良く言われます。関西と関東では文化の違いがあるので、風邪を引いた時に鍼灸治療をしたり、子供に鍼をしたりということが珍しくはありませんが、関東ではまずありません。

以前にインフルエンザの鍼灸治療について書きましたが、風邪を引いたときの治療について、症例を挙げてみようと思います。

まずは自分の経験なのですが、38℃以上の熱があり、食欲もなく、落ち着いて寝ていることが出来ないという時に、両手の井穴全てから刺絡をしてもらいました。治療をして2〜3時間程すると汗をかき、熱も37℃台になったら食欲も出て来て、お粥を食べ、一晩寝たらすっかり良くなったということがあります。この時は井穴刺絡以外何もしていません。

次は患者さんで朝から風邪を引いたようになり、体が重怠く、咽頭が痛み、全身の筋肉痛があるということでした。そこで太淵・公孫・肺兪・命門に鍼をして、肩背部に散鍼し、大椎・身柱にお灸をして終了しました。翌日には「おかげさまで大分楽になりました。」と電話を頂きました。

次の方は定期的に治療をされている方で、この日はたまたま風邪っぽいのが抜けず、のどがいがらっぽい、眼の上が重く、漢方薬を飲んでいると良いが切れると症状が出るということでした。脈は沈で左関上が虚。まず攅竹に刺絡し、天突は水平刺し、後は『難経』の解熱促進のツボ群をつかいました。翌日連絡があり、「忙しいので疲労はあるが風邪っぽいのは、ほぼ抜けている」とのことでした。

最後は例によって後輩の先生です。5日前から風邪っぽく熱は36.8℃(平熱は36.2℃)。咽がきつく、今朝電車で冷えてから重だるい。頭頂〜後頭部が痛む。脈は沈で右関上が虚。舌はやや紅色、白苔が少々。まず攅竹、少商、大椎に刺絡し、頭維、角孫、下巨虚、風池、百会、天突、膈兪に鍼をして、関元、太白、肺兪、脾兪、脊中にお灸をして終了しました。

その後に来たメールでは「当日は早めに休み、翌土曜は通常通りに動けました。土曜も食事は軽めにし、早めに休みましたが、本日日曜、普段とは違ってすごく爽快に目覚めました!残念ながら頭痛はまだ残っているのですが、この爽快な目覚めは嬉しく思いました。あの目覚めがずっと継続すればいいなー、と思わずにはいられません。」ということでした。頭痛が残ったのがご愛嬌ということで、申し訳なかったです。

このように風邪症状の鍼灸治療は、後がスッキリするというのが特徴で、急性症状にも十分対応できることがご理解頂けると思います。食わず嫌いはいけませんよ。ぜひお試しあれ。
コメント
コメントする