墨荘堂ブログ

西洋医学全般のセカンドオピニオンとして立脚する「和方鍼灸」を追求する関墨荘堂鍼灸治療院のブログです。
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和法鍼灸 関 墨荘堂
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中指の痛みと手の甲のしびれの鍼灸治療

35才女性で、来院された時の主訴は、1ヶ月前から右手の指を開く動作時に中指が痛む。両手の甲がしびれる、手が冷えるという事でした。

 他に特徴的な所見は便秘気味、寝付きが悪い、肩凝りがありのぼせ、めまい、立ちくらみ頭痛がある。足がむくむ。汗をかきやすい、等です。


 脈は右の関上、尺中に力がなく、腹診は火、土の虚。頚入穴は胃経と大腸経が堅かったため、システムの判定でも奇経が疑われたので、奇経を使う事にしました。


 奇経は太衝、通里他は足三里、上巨虚、巨闕、期門を使用。頸、腕、肩は活法で調整、頸はC4、C6を中心に調整しました。

これでしびれはなくなりましたが、指はまだ少し違和感があるとおっしゃるので、左蠡溝に鍉鍼を触れてから指を動かして頂くと痛みもなくなり、1回で終了としました。

耳鳴りの鍼灸治療(伝統医学的アプローチによる)
この内容は「低音性耳鳴りの鍼灸治療」と改題して、新ブログに移行しました。
歩行困難を伴う坐骨神経痛の鍼灸治療
10年ほど前から胸椎12番、腰椎3〜4番を圧迫骨折し、手術をしたが、7年前からヘルニアと診断されたという方の治験です。

右腰からふくらはぎにかけてしびれと痛みがあり、5〜10分歩くと痛みがひどくなり、休憩しないと歩けない、仰向けで眠れないというのが主な症状で、家族と一緒に来院されました。

以前に行った治療院でやってもらった鍼が痛かったので、出来れば鍼をしないでやってもらいたいということでしたので、活法で背中、腰、臀部、右膝を調整し、腎経別だけは鍼をさせてもらいました。

この時点で屈伸や膝を挙上させても痛みは出なかったのですが、しばらく歩いてみないと痛みが出ないかもしれないということでしたので、とりあえず初診はこれで終了としました。

一週間後来院された時は、一人で来られ、「10年間取れなかった足の痛みはもうなくなりました。」とおっしゃっていました。

しびれはまだあるということなので、圧迫骨折の患部周囲の皮膚刺絡を行い、患部の灸頭鍼と腎経別、脾経別に鍼をしました。

3診目では痺れのVAS(NRSか?)は10から2〜3となったので、継続治療の予定であるが、一応の区切りとしました。
粘液性の後鼻漏の鍼灸治療
粘度が低い後鼻漏(鼻水が咽に回ってしまう症候)は漢方薬が著効するという論文もあり、そのとおりだと思いますが、粘液性の鼻や喉にこびりつくものはなかなか厄介なようです。
この症例の患者さんも30年程前から花粉症になり、2年前の花粉症が終わる頃から鼻水が喉に激しく流れるようになり、後鼻漏だと自覚したそうです。

この続きは新ブログで、最近の状態を含めた加筆修正ver.を公開しております。
美容鍼灸の不思議な効能
このブログでこのテーマとは意外な感じの方もおられるとは思いますが、書いてる本人もその1人です(笑)いずれにしてもフェイシャルとかリフトアップに関することだけでは、絶対に記事にするつもりはありませんので、最後までお付き合いください。
さて、今回施術させていただいた患者さんは、美容鍼灸が目的で来院された訳ではありません。来院された当初は肩こりや生理痛・不正出血でしたが、本来の目的は基礎体温の矯正と妊娠です。

この続きは新ブログに加筆修正しました。
帯状疱疹発症後の肋間神経痛と鍼灸
この内容は新ブログに加筆修正しました。
脂肪肝と鍼灸
脂肪肝も血液検査の数値が高くならないと、あまり薬も出ずに「運動してやせましょう」という指導だけで経過してゆくことが多いですが、生活指導だけの方が、変に薬漬けにされるよりは良心的かもしれません。そうとは言っても運動だけで改善させるにはなかなか大変な事です。

今回の例もそんな方で、脂肪肝の他に高尿酸血症(痛風)もあります。飲んでいる薬はアロプリノールのみで、この薬は尿酸の生成を抑えることによって、血液中の尿酸の量を低下させますので、痛風発作は起きなくなりますが、高尿酸血症自体はなかなか改善しません。

このような経過の場合、診察は3ヶ月に1回くらいですから運動の持続も気力が萎えます。そこで鍼灸でもしてみてはという事になりました。

今回も七星鍼法での本治法と臓器の炎症を沈めるツボを使いました。詳しくは新城先生の本を読んで下さいね。七星鍼法での本治法には、腹部(任脈)と背部(督脉および膀胱経の腧穴)も七星配当で使っています。

結果は以下の通りです。


最初の10/14は治療前の状態で、3回目の4/12の2週前から1週間1回の間隔で治療しています。この間忙しく運動もあまりやっている時間はなかったそうです。

鍼灸はプラセボに過ぎないという意見もありますが、100歩譲ってプラセボでもいいじゃんと思いました。
鍼灸によるマラソンの事前ケア
このエントリーは、鍼灸の古典的アプローチによる、東京マラソンの事前ケアに関する内容です。
妻の友人が10倍の難関を突破して、東京マラソンにエントリーするというので、ぜひ事前に疲れを軽減する鍼をやらせて下さいとお願いしたところ、了解して頂いたので、来院してもらいました。

続きは新ブログに加筆修正しました。
試用版七星鍼法 解熱篇
この内容は新ブログに、加筆修正しました。
指のしびれ
一週間前から指がしびれていると来院されました。第1指〜第3指がしびれているが、特に第2指がひどいということでした。

詳しく尋ねてみると、2ヶ月前から肩から背中が非常にこっているとのこと。整形外科に行ったが「しびれは治りませんよ」と言われたそうです。

触診してみると後頚部が板の様なので、頸が原因と思ったのですが、最初は軽めに頸肩の治療をして最後に大腸経や脾経で調整してみると、しびれの程度は10から5位になったのですが、「第2指はまだ残っています」とのことでした。最初からやりすぎるとろくなことはないので、1回めはこれで終了としました。

4日後、年内になんとかしたいとのことでしたので、「頸に跡がついても良いですか?」と尋ねると「かまいません」とのことでしたので、商陽と後頚部から刺絡を行いました。この後全身を調整してから、再度大腸経と脾経を調整すると「完全にしびれは消えました」とのことだったので、これで終了としました。

それにしても最近の整形外科「しびれは治りません」とか言ってしまうのですねぇ。ちと驚きました。